『KAMIKOU FESTIVAL!』感想
2020-12-18
# プロセカ

最高のイラスト...
最高のイラスト...

文化祭イベント、最高でしたね。序盤でクラスTシャツを着ているるいねねちゃんが出てきた瞬間あまりにも可愛すぎて叫びそうになった。デザインが本当にそれっぽくて、質感を出してくるのが異様に上手い。キャラクターとしての高校生という属性と、現実の高校生についての記憶が結びつき、実在性を感じてしまいそうになる。

今回のイベントは全体的にみんな高校生をやっていて良かったな。『氷菓』のクドリャフカ編みたいなフィクションとしての文化祭の空気感が好きなんですが、それと似たようなものがあった。


時系列順に振りかえっていきます。杏さんからの電話で文化祭がやっていることを知る瑞希くん。ここの杏さんの嫌味なく配慮した気遣いが良い。そのあと校内で合流するも、こはねさんがいることに気づいて結局一人で行動することを選ぶことに。一人でいるのが苦にならないタイプなのかもしれない。

「類は仲間ができたのか」という台詞。「類も」じゃないのは意図的?だとしたら怖すぎる......と思っていたが、イベント後半の台詞によると瑞希くんにとってニーゴの面子は「仲間っていうほどではないけど、そんな感じの人たち」という解釈らしい。この、冷めているとさえ思えるまなざしが、なんともリアルに感じられ良かった。どちらかというとニーゴはグループの形態としてビジネスライクなところがあるので納得感もある。

瑞希くんは何となく最後のところで一歩引いてる感じがあるというか、何層もの精神的な壁がありそうなんですよね。慎重に人を見極めようとしている感じもある。そうすると、瑞希くんが一番本心に近い感じで接することができるのは類くんなのかもしれないな、単純に交友期間が一番長そうだし。いつか、瑞希くんがニーゴの面子を仲間だと思える日がくるのだろうか。


「お揃いはダサい、か そんなの、お揃いになれるから言えるんだよ」はかなり重要な言葉だと思っている。みんなとお揃いが(周りと同じなのが)嫌なのではなくて、お揃いになれない理由があり、そしてお揃いであることが普通であると考えられていることが嫌、ということだろうか。

中学時代の瑞希くんは普通に男物の制服を着ていたということが今回判明したので、少なくとも中学時代の瑞希くんは普通であろうとしていた、或いは普通であることを強制されていたことが窺える。誰も寄せ付けないような尖った態度、今と全く逆ですごい。この変化の理由、きっかけもそういえばまだ明確には描かれていないのか。


類くんが、瑞希くんのことを仲間、心の友とまで形容していること、本当に嬉しかったな。瑞希→類の度合いはどうだろう、信頼している感じはある。しかし、中学時代の孤独な2人という関係性、本当に好きだな......。今回のイベントの終盤でも、屋上で出会うまでは2人ともが1人でいたということについて考えてしまう。

この2人の屋上での会話が今回のイベントの核であったように思う。このような関係性を押しにしているゲームで孤独を肯定するということ。類くんが一人でいる時間も悪くなかった、ということを優しく語る姿が本当に良かった。


瑞希くんは一人でいたときのことをどう思っていたのだろう。まだまだ知らない、知りたいことが多すぎる。本当に興味深いキャラクターだと思う。次のガチャも天井覚悟で回すことになりそうだ。

twitter: @hukurouo < thank you !