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良かった作品 2020年6月
2020-06-28

紹介 / 感想を書きます。

パラークシの記憶

『ハローサマー、グッドバイ』の続編。あの終わり方からどう続くのかと思っていたが、先祖の記憶を引き継ぐことができる能力を会得した次世代が語り手となって前作の真相を暴くというミステリ寄りのSFだった。

今回もボーイミーツガールからの始まりというのは踏襲されているが、どちかというとSF要素を本筋として書かれている感があった。終盤の怒涛の展開も健在でした。伏線が綺麗に回収されるのが気持ちよい。何を書いてもネタバレになってしまいそうなのでふわふわした感想ですが、大変面白かったです。

まちカドまぞく

実はアニメも全話見ていてかなり好きだったのですがなんとなく機を逸しており、今更ながら原作を読みました。めちゃくちゃ良かった。

きらら4コマのいわゆる日常系なんですが、ストーリーがしっかり組まれており文脈エモの質量がものすごい。シャミ桃の関係性が特に良くて、ライバルで師弟で友達で姉妹のようで真逆のようで似た者同士なところもあり背伸びして対等であろうとしているところとか主従の関係がくるくる変わるところとか二人が主人公で二人がヒロインというか......。

細部に妙な質感があるところも好きで、シャミ子の字が絶妙に汚いところとか桃がグループチャットの会話を全く読んでない描写とか、そういうものの積み重ねでキャラへの愛着が際限なく湧いてくる。二人ともどこかオタク気質なところがあるのも本能を擽ってきます。桃シャミは互いが互いの単推しオタクなところがほぼ明言されているのもすごくて、それはつまり桃はシャミloveでシャミ子は桃loveということ……。互いへの甘えも徐々に観測されており、大変なことになっています。

熱帯魚は雪に焦がれる

表面を取り繕うのは上手いけど心の中に孤独を抱えた2人のめんどくさい女の子がすれ違ったり一緒になったり本来の自分を発露することに怯えたり相手に嫉妬するんじゃなくて嫉妬してる自分に自己嫌悪したりする話。7巻時点の関係性はどちらかというと友情寄りで、広義の百合といった印象です。

ずっと一人で過ごしてきた、過ごしていられた子が友達ができることで弱くなってしまうやつが大好き。1~7巻までずっと登場人物紹介がメイン3人で固定されているのも本当に良くて、とにかくこの3人をやっていくぞという気概を感じます。先輩側が周りを気にしがちで臆病なたちで、後輩側が淡々と無自覚にぐいぐいくる人誑しなのも完璧ですね。特に6,7巻が良かったです。

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