『シークレット・ディスタンス』感想
2022-8-20
# プロセカ

今回の話は瑞希の「お互いのことなんにも知らないんだよね」という思いが発端になっている。これまでにニーゴで発生したトラブルは、確かにそういったところで変に悪化してしまったところがあった。4人で旅行でもしてみて親睦を深めてみないかと瑞希が提案するというのが、起承転結の起となる。

こうして4人での旅行を提案するのって、ニーゴ内では瑞希くんくらいなんですよね。まふゆは論外として、奏と絵名はそれぞれ曲と絵に全力っぽいところがある。グループ内の親睦より、良い作品を作ることを求めている作品至上主義なところがある気がしている。とはいえそういうビジネスライクなところも、瑞希にとっては居心地の良さを感じる要因だったのかもしれない。

MEIKO

今回のイベントで初登場。ニーゴMEIKO。「私は違う観点からあなた達を見守ることにするわ」「だから、私のことはいないものだと思っていい」と振る舞う。こう、距離を置いて立っている感じ、瑞希くんの要素を持っていそうなキャラ造形だ。今気づいたけどタイトルの『シークレット・ディスタンス』ともかかっていそうだ。

ビビバス、レオニのMEIKOは頼れるお姉さんポジションで、良い感じのアドバイスを与える役割を持っていた。しかしニーゴMEIKOは今回のイベントでは本当に観察者に徹しており、思い悩む瑞希に何らかの助言をすることもなかった。他人に干渉せず、一歩踏み込むこともない。これは意図的な描写だったんだろうか。

ニーゴ旅行編

たのしそう
たのしそう

瑞希くん以外の3人は全然テンション低いの解釈一致すぎて最高。こういうお出かけ編みたいなのはイベントストーリーならではですよね。こういうのでいいんだよ。

シークレット・ディスタンス

8話がこのイベントの核でしたね。瑞希くんは「来年もまたこうやって遊びにいこう」と言えなかった。言えないんですよね。言えなかったんですよ。

ニーゴのみんなで過ごすことは楽しく、心地良いのに、それは自分が隠し事をしていることの上に成り立つもので。その罪悪感はニーゴの親睦が深まるほどに増えていきそうな感じがある。この居場所を手放したくない。でも大事な仲間に嘘をつき続けることになる。雁字搦めになって身動きが取れなくなって、それが臨界点に達したらふっとどこかに居なくなる。瑞希くんにはそんな危うい、儚い雰囲気がありますね。

旅行を終えて、みんなが電車で寝静まる中、瑞希くんだけが起きているのも象徴的に感じた。瑞希くんの中では、まだニーゴは本当に安心できる場所ではないのだ。心の距離は未だ遠く。

そして「ボクが一番、何も伝えられていないじゃないか......」が起承転結の結びとなるの、美しいな~。

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